初めてミラーレス一眼を買ったカメラ初心者が「未来」を題材に写真を撮る過程と思考 ~Canon EOS Kiss M~

「ん〜じゃぁ未来!」

なんとなく題材をもらって写真を撮影してみたくなった僕は友人Aになにか題材を頂戴と聞いてみた。

そしたら「ん〜じゃぁ未来!」

ということで「未来」をテーマになにか一枚写真を創る。

Canon EOS Kiss M

2018年10月4日。
Canon EOS Kiss Mを購入した。


これまで写真はよく撮っていたし、空間を切り取る手法としての写真撮影は自分にとってとても重要なことでとても大事なことだった。
スマホで他愛もないものを撮影して1人でよろこんでいたり、Twitterにアップして自己満足するなんて、日常だった。

ただそれまでは自分の思い出の想起のきっかけとしての写真撮影が主であったため、写真を特別綺麗に撮ろうとか、今自分が見ている景色をそのまま写真として残そうという気があったわけではない。

乱雑でも良いから、その写真をきっかけにその景色、情景を思い出すツールとしてその写真を撮影していた。

しかし、落合陽一教授の写真を見て、空間そのものを写真に閉じ込めたいという気持ちが芽生えた。

兎にも角にも僕はカメラを買ったのである。

ヨドバシカメラ価格で9万円するミラーレス一眼を。

たった一枚、されど…

さて、「未来」を写真一枚で表現することを考えたとき、僕は写真一枚にかなりのものが詰まっているということに気がついた。

写真展とかコンクールとか存在するが、たいていの場合それには「テーマ」があることが多い。

「車」とか「自転車」とかそういったモノに関するテーマだったり、「夕日」「山」とか自然に関するテーマだったり。

様々である。

これまで写真展などを見に行ったとき、どれも綺麗だなぁとかその程度のことしか考えていなかったが、実際自分がとあるテーマで撮影するという立場になったとき、そもそものその物象事象に対して理解することがとても大事であり、重要なことだということに気がついた。

今回のテーマは「未来」。

おそらくテーマをくれた友人Aは、僕が普段から新しいガジェットに目がなく、未来を垣間見ようと悪あがきしていて、いっつも未来について語っているから、僕が見ている未来って一体何なんだろう?そう気になったから「未来」というテーマを思いついたんだと思う。

ちなみにこのテーマをもらったとき僕は「うげっ笑」ってなったんだけど笑

正直これはかなりハードルの高い題材だと思った。

1つ目は写真は現在を切り取るものであるから。
編集不可能な現在の場面だけで、未来を感じさせる必要がある。
これはとても難しく、何を撮るか、どう撮るかがとても重要になってくる。

2つ目は自分の未来の感覚の曖昧さ。
コンクールとかであれば、万人の未来感覚に合わせれば良いのである程度のテンプレートが存在するかもしれないし、それはある意味では過去から発見することができる。
しかし、今回は自身の思い描く未来をたったの写真一枚で表現しなくてはならない。

審査員は僕の想像する「未来」を期待しているわけで、それはそれでやりやすいのだけれど、自分にとっての「未来」はまだ確定しているものではないし、言葉で説明できるものではないから、それをどう表現すればいいのかはとても難儀である。

というわけで、僕が最初に取り掛かるべきことは、自分にとって「未来」とはなにかを考えることだった。

自分にとっての「未来」とは

万人の未来、見える未来

自分にとっての未来を具現化するとしたらやはり攻殻機動隊の世界が一番最初に浮かんで来る。

まぁこういうやつだ


(映画)ブレードランナーが作り出したこの近未来の都市造形はおそらく一番多くの人が考える未来図なのではないかと思う。

都市への人口過密状態が生み出す、ごちゃごちゃ感に加え、あらゆるところが輝き主張を続ける。そんなところだろうか。

ちなみにブレードランナーの想定都市は東京だったそうだが、今や万人の近未来ぽい空間といえば香港である。

一度父に香港に連れて行かれたが、確かに同じ世界を感じることはできた。特に空間ごとの成長速度の差などに、未来の格差状態なんかを見ることができ、所謂想像する未来はここにあったと思う。


この2つが同時に存在する感じなんてかなり未来っぽいではないか?

ただ、これが本当の未来なのか?と考えたときにちょっと違和感を感じた。

これはもしかするとこれは本来の未来ではないではないかと思ったんだよね。
ある意味での”現実”である、と。

本当の未来、理想的な未来

小さいころ星新一ショートショートをよく読んでいた。

あれにも未来の話はよく出てきていて、挿絵もあったのであそこにも様々な未来予想図が描かれていたように思う。

あの未来世界には当然、攻殻機動隊やブレードランナーが描く未来世界も存在していたが、全く逆の世界もあったように思う。

世界に無機質感あふれる建物は存在せず、まるでWindowsXPの壁紙のような世界に人々が楽しく生活するといった描写があったっけ。


僕がこれを思い出したのは、公園の原っぱをカメラ片手に散歩していたときだった。

巷ではAIの成長により、人々の仕事が奪われ露頭に迷う人間が増えるのでAIは危険だ問題だ!という声をよく聞く。

でも、僕はそう考えていない。

AIが人間の代わりに働くことで、人間はAIの活動によって自身で生産的活動を行う必要がなくなり、自由気ままな生活を送ることが可能になる、と考えている。

確かにこの考えは自分の生きている間には実現しないかもしれないし、少なくとも自分の生きている間はAIに仕事を取られて困る人もたくさんでるかもしれない。
でも、「未来」の話としては十分通じる話だと思う。

社会喧噪など考えず、自分とその周りの人たちのことだけを考え自由気ままに生活できる世界が理想の未来なんじゃないかなと思ったわけだ。

となると、僕の理想の未来というのはWindowsXPの壁紙のような世界となる。

生産過程はすべて人の見えないところに隠され、目に移るのは自然だけ。

気分転換がしたくなったら綺麗な草原に出てきて、走り回ったり、ピクニックをしたり、散歩をしたり。

なんなら草原でテレビゲームをしたっていい。

一日中自分の追求したいことを時間の許す限り追求できるなんてなんて素晴らしいんだろう。別にダラダラを追求したっていいんだぜ?

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ちなみに自分の目に写っているものだけが真実だとは限らない。

すでにその空間は作られた空間であり、ドーム状に人類が一番快適に生活できる空間が作られていて、その中で走り回っているだけに過ぎないかもしれない。

人類がある種自由を捨て、自由を手に入れた、そういう世界の可能性もある。

考えようによってはいろいろな答えが出る問いである。とてもおもしろい。
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メッセージ性について

テーマを与えられた写真には作者のあらゆるメッセージが込められているというのはここまででよく理解できた。

さて、自分が撮るべき写真というのは、このメッセージ性という部分からも考えてみる必要がありそうだ。

「テーマ:未来」と出されていて、提出された写真が自分の想像と似通ったものである場合と、まったく想像もつかなかったものだった場合を考えて見よう。

A:写真が想像と同じだった場合
『なるほどね』

B:写真が想像とは異なっていた場合
『????????』

つまり、後者のほうが写真を見てくれた人に対して、様々な思考機会を与えることに繋がるんじゃないかなぁって。

自分の想像したものを具体化したものを欲する人たちには前者はいいかもしれない。
写真を販売するという観点で言えばそれのほうが正解だろう。

しかし、自身の考えや世界観を伝えたいという場合は後者のほうが圧倒的にいい気がする。違和感から思考は始まり、脳は活性化すると僕は思う。
この違和感にはあらゆるものが詰まっていて、自身を成長させる糧であり、自身に足りないものを補う何かだ。

その何かを知りたいと思って写真を”観に来た”人に対する写真。
自分の想像を具体化した写真を”探しに来た”人に対する写真。

自身の写真を見てくれる人に対して何を届けたいか、自分の写真をどういう人に見てもらいたいか、ここをしっかり考える必要があるかもしれないと思った。

つまり、今回は僕の描く未来が求められているので、後者のBを目指して行く必要がある。

求められているある種当たり前の「未来」ではなく、自分の考える「未来」それを探す。

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友人Bにこの記事を読んでもらって好評をもらったら、「未来」ってすごく深いテーマなんだなと言っていた。多分みんな未来に対してあまり考えていないし、興味もたいしてないのかもしれない。
普段から生きてる意味を考える人でないとこういうことは考えないのかもしれない。

僕がとても仲良くなる人間はたいていこういうことを考えていることが、多く、最高の友達である友人Cはかなり僕が見ている世界と同じようなものを見ている(と思う)。
尚まだリアルであったことはない。

考えてもいないことを写真一枚で伝えるのはとても難しいことだと思うので、メッセージ性のある写真を撮る写真家の声はぜひ聞いてみたい。
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未来図の構築

僕の写真で表現する未来図はこうだ。
  • 原っぱ(草原)?
  • 地上には多少の機械の名残だけほかは自然
  • なんか不穏
僕が考えている想定している未来は完全にAIに支配された世界である。
なお、この支配は人間が自発的に行ったものであり、ある種保護者の監視下に置かれる子どものようなものである。

ホーキング博士が「AIによって人類は終焉を迎える」と言っているがあれはある意味正しくある意味間違っていると思っている。
AIが人類を超えたタイミングで自ら人類を支配し始めるのではなく、
人類がAIに徐々に頼る生活をはじめ、気がついたときには完全にAIに頼り切った世界になっており、事実上AIに支配された人類というのが正しいのかなと思う。

事実、現代人類はインターネットなしでは生きていけない人ばかりで、これはある種インターネットに支配されているというとも言えるだろう。

それと同様である。

ということで、現代からの目線で見れば事実上AIに支配されているという意味で、現代から切り取る未来ということで「不穏 」
人類の行き着く先はAIによって多くが隠された自然という意味を込めて「草原」
そして、多少は現代文明の名残をということで、「錆びたアイテム」

今回ネックとなるのは、永遠に続くかと思われるかのような草原。

草原の先に木だったりビルだったり、そういうものがある場所は避けたい。
でないと、永遠に続く草原には見えないからだ。

つまり、下図のような場所を探す必要がある。


若干丘になっている原っぱである。

このような場所であれば、丘が背景のコンクリートの建物等を隠してくれるし、カメラを空側に向けるので空からの光も集めやすい(?)ような気がする。

まぁあとはテキトーになんとかしようというわけだ。

撮れた写真

題名:未来

なかなかいい場所が見るからず、苦労したが、まぁこんなところだろう。
本当はもっと広い草原に錆びたオブジェクトがあれば理想の構図で撮れたのだが、これ以上引いて取ると建物が出現してしまうので無理だった…orz

視点は「草に埋もれた人類に忘れられたカメラ」的な感じで人類はもはや無能的な部分を表現しているつもり。
そして、右に見えるオブジェクトは錆びたオブジェ。落ちてるカメラ的なAIに驚異判定されなかったオブジェクト的な。まぁオブジェだな。
そして、草木は相変わらず昔から変わらないという感じ

たんぽぽの種が平和な感じを醸し出していて、暗い不穏な感じに埋もれている平和って感じで個人的にとても好き。

人類はAIに完全に支配され、自然に囲まれながら悠々自適に過ごしているのであるが、現代の我々から見ると、それはとても窮屈で悠々自適ではないのではないか?というメッセージを込めたつもりだ。

カメラは多少自分を変えた

実はカメラを買うかiPhoneXsを買うか結構迷っていたのだが、結局カメラを購入した。
結果的には大成功だと思っていて、いろいろな視点や世界を観察する余裕を持てるようになった気がする。

やっぱり、「おまけとして持つカメラ」と「カメラとして持つカメラ」では違う。
撮れるものも当然違うけれど、心意気も変わってくる。

カメラを購入して一番変わったのは場所への関心?だと思う。

基本的にパソコン1台あればどこに住んでも良い人間で、多分一年間家から出なくても気が狂わない人間かもしれない。だいたいは考えればある程度わかるというのもある。
だから、別に場所とか空間とかどうでもよくて、4畳半程度の大きさに自身の空間が構築できてれば他はどうでも良かったまである。
しかも、基本的に興味を持つのはデジタル関係なので自身の部屋でたいてい空間構築できてしまうのですよ。

”普通(?)"の大学生は旅行とか行くし、みんないいなぁとか言うけれど、正直意味わからなかった。(友人以外には「へぇ〜いいですね〜」)とか言ってたけど)
自己紹介タイムの旅行自慢とかを聞くと、「で?」ってなってた←

だから親友たちからはそもそもどうせこないでしょと言われ旅行に誘われないレベルである。

でも、カメラで空間を切り取り始めて多少はそれが変わったような気がする。
半ば強制的に大島旅行に誘われていたが、カメラを買う前は「めんどくせぇ」とか思っていたけど、割と今はノリノリである。
YouTubeで最近JRの京都旅行のCMが無茶苦茶ながれるが、いいなぁと思い始めた。
ある程度その旅行で何が感じられ、体感できるかが想像ついている状態で、である。

これがカメラで空間を切り取ること自体への関心なのか、空間を直接的に知りたくなったという関心なのかはわからないが、まぁ新しいことに興味関心を持つことは悪いことではない。
どうせ前者なんだけど、いい機会だ有効活用するべきだ。

まぁ飽きっぽいのでこれがいつまで続くかわからないが、就職するまでの時間でまだ行ったことのない場所に行ってみようかなぁと思う。
なお、旅行には興味がなかったが、父が旅行好きでそれに突き合わされ、北海道から中部地方、そして中国地方、近畿地方主要地はコンプリートしているので、知らない空間に行くのはお金がかかるので実現できるのかは不明(笑)。

まぁ新しい世界や考え方がつかめて9万円したけど、安い買い物だったと思う。

久しぶりにブログ的なブログを書いたので楽しかった。
最近商品の感想ばかり書いていたのであんまり楽しくなかったし…。
価値観の違う人から題材をもらうと考えるきっかけになってとても良いです。
まだだれかからテーマをもらおう。


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